妊娠10ヶ月(36週~39週)の赤ちゃん

妊娠10ヶ月(36週~39週)の赤ちゃんの大きさと成長

誕生時の新生児と同じ状態になっています。身長は50cm前後、体重は2500~3000g前後に成長。いつ生まれてきてもほぼ問題ありません。

頭は骨盤の中へ

おなかの赤ちゃんの位置が「頭位」(頭が下になっている状態)であれば、頭が骨盤の中へ入っていき、出産に備えます。そのため、胎動は少なくなります。外見からも、そして妻の感覚としても、赤ちゃんが下におりているのがわかるはずです。

やわらかいうぶ毛が生えてくる

それまで赤ちゃんの体を覆っていた毛が抜けて、やわらかいうぶ毛が生えます。また、皮膚は胎脂という脂肪によって守られています。

すでに爪や髪が伸びている子も

爪や髪が伸びてきて、出産時にすでにしっかり生えているという赤ちゃんもいます。誕生後すぐに爪切りが必要な場合も。


妻の体への影響

赤ちゃんが骨盤の方に下がってくるため、子宮による胃の圧迫が緩和されます。胃のむかつきがおさまって、少しすっきりした感覚になりますが、食べ過ぎに注意して最後まで体重管理を。一方、膀胱はより圧迫されるので、より頻尿になる場合も。

骨盤周りの筋肉や靭帯、関節が緩んで、出産に備えます。出産に向けて会陰をマッサージを指導してくれる産院もあります。


(監修: 医師・医学博士・産業医 /「広尾レディース」院長 宗田 聡 先生)