陣痛が始まったとき、もしも一人だったら?

いざ陣痛が始まったときに、頼れる人が近くにいないという場合も多々あります。夫が急いで帰ってきても病院へ行くには時間がかかりすぎる、そんな場合も想定して、病院までの移動手段と入院の手続き、家を出るまでの手順は事前によく確認しておきましょう。

移動手段を考えよう

出産はいつ始まるかわかりません。もしも予定日よりずっと前に家から離れたところで産気づいた場合にどう移動するかも想定して、外出予定を立てましょう。外出時には母子手帳を携帯することを忘れずに。

マイカーで移動する場合は

ガソリンや車の状態はチェックするようにしましょう。いざというとき、ガソリンがないということがないように。また、夫は予定日が近づいたらいつでも運転できるように禁酒しましょう。産院への道順は何パターンか確認しておいてくださいね。

タクシーを利用する場合は

タクシーで移動する可能性がある場合は、陣痛タクシーを予約しておくことをお勧めします。

事前登録した病院へ連れて行ってくれるサービスで、たいていの場合、料金は通常と変わりません。

夜間の場合も想定して

産院の夜間出入り口を確認しておきましょう。タクシーの場合は運転手の方に案内できるように。


家を出るときのチェックリストを作っておこう

連絡先をチェック

例えば夫が出勤途中だったとき、客先に出向いているときに妻の体調が変化するかもしれません。場面に応じた連絡手段を確認しておきましょう。また、産院の電話番号はもちろん、勤務先やいざというときに頼れる人の連絡先も合わせて携帯電話に登録しておきましょう。

戸締り確認をチェック

家を出る際に確認すべきことをまとめておくと、急な陣痛からそのまま入院になった場合も安心です。つい慌ててしまって、家を出てから戸締りが気になったりしないように。

火の元、電源、窓やドアの戸締り確認をリストにしておきましょう。

入院時の手続き・持ち物をチェック

入院時に必要な手続きは病院へ事前に確認しましょう。うっかり忘れがちなのは現金です。また、入院時の荷物は一つの場所にまとめておきましょう。

入院前の身支度をチェック

出産の邪魔になるアクセサリーやコンタクト、ネイルは外しましょう。むくみが原因で結婚指輪が外れなくなるケースもあります。

また、顔色がわからないと診断しにくい場合もあるのでお化粧は落としておきましょう。

食事・水分をチェック

出産は長丁場。水分や栄養の補給が大切です。陣痛が軽いうちに食事をとっておきましょう。

その場で食事をとれない場合は食事の準備を。日中は病院食がありますが、夜中まで陣痛が続いた場合も想定しておきましょう。夫があとから産院に来る場合には、夫の持ち物リストに追加して。


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(監修: 杏林大学 保健学部 准教授 佐々木 裕子 先生)