赤ちゃんはどんなふうに育っていく?

赤ちゃんは生まれたあと、どんなふうに育っていくのか、知っておきましょう。最初はふにゃふにゃな体が、首や腰が座り変化していくとともに、お世話の仕方やお部屋のなかでの安全管理が変わっていきます。

それとともに、知識があることで、育児の見通しが立つというのも大切なこと。毎日めまぐるしく変わる赤ちゃんの成長を妻と夫の2人で見守っていきましょう。


生後0〜2ヶ月

生まれたてホヤホヤの赤ちゃんは、まだ昼夜の区別がありません。授乳をしては眠って…を繰り返します。夫は「いつも寝ているなあ」と思うかもしれませんが、その変化は劇的です。里帰り出産で毎日赤ちゃんに会えないという場合は、できるだけ時間を作って会いにいきましょう。

首がすわっていない赤ちゃんは抱っこするのも注意が必要。出産前に友人の子供など赤ちゃんを抱っこできる機会があれば、ぜひ体験してみるといいでしょう。


生後3〜5ヶ月

このころから首が座り始めます。首が座っていないときに比べると、沐浴などのお世話がしやすくなっていきます。また、あやされると笑う、甘えて泣くなど感情表現ができるようになります。

寝返りがうてるようになると、ベッドの上で移動できるようになります。ベッドから落ちてしまわないよう周囲の様子に注意を払っていきます。

5ヶ月くらいから離乳食を始める人が多いようですが、赤ちゃんの様子を見ながらスタートする時期を決めていきます。


生後6〜8ヶ月

自分一人でおすわりができる「腰がすわる」状態になっていきます。今まで寝ているか抱っこされている状態だったのが、おすわりできることで、視点が変わります。目に入るものが変わるので、好奇心もどんどん刺激されます。手を伸ばして何かをつかんだり、おもちゃ遊びが楽しくなります。

また、離乳食が進む時期です。食べることに興味を持って、好きな味など個人の差も大きく出てきます。


生後9〜11ヶ月

離乳食の時間、お昼寝の時間など生活リズムが安定していきます。また、はいはいが上達し、そのうちつたい歩きができるように。自分が行きたい方向へ移動できるようになっていきます。思わぬところで思わぬものをつかんだり、口に入れたりしてしまうので、赤ちゃんの周囲の環境に注意が必要です。

1歳に近づくと、言葉の理解が進み簡単なやり取りができることも。「ちょうだい」というと、もっているおもちゃなどを渡してくれたりします。


生後1歳以降

トコトコ歩きが出来るようになり、お散歩が大好きに。体重は出生児の3倍近くになります。手遊びができるようになり、歌に合わせて体を動かしたります。大人のまねをしたり、コミュニケーションが楽しくなります。

1歳以降の成長発達は個人差が大きくなります。1歳くらいには歯がはえ揃っている子もいれば、そうでない子も。言葉の発達も早い場合とゆっくりの場合があります。


(監修: 埼玉医科大学総合医療センター 総合周産期母子医療センター教授 加部 一彦 先生)