産後の「リハビリ期」とは? リハビリしないとどうなるの?

産後リハビリ期とは

産褥期が終わる出産後2ヶ月から6ヶ月ぐらいまでの期間をマドレボニータでは「産後リハビリ期」と呼んでいます(※)。

この時期の妻の体は、少しずつ回復を感じられるもののまだ本調子ではありません。出産による体の変化に加えて、育児による肩こりや腰痛に悩まされがち。

出産後2ヶ月を過ぎたら、徐々に運動を始めましょう。静養していた妻の体は筋力も体力も落ちてしまっています。赤ちゃんはどんどん成長し、重くなります。赤ちゃんの成長に負けない体力をつけることが肝要です。怪我の治療の後でリハビリをするのと同じ気持ちで積極的に体を動かしましょう。

赤ちゃんの体重

生後6ヶ月までに、男の子は6.5~10kg、女の子は6~9kg程度まで成長します。抱っこだけでも妻の体にかかる負担はどんどん大きくなります。

(※)産後リハビリ期について

マドレボニータでは、長年産後ケアに取り組んできました。その経験から、産褥期が明けてからのリハビリが、妻の生活に対して大きな効果があると考えています。そこで1ヶ月健診後~産後210日までの間をマドレボニータでは「産後リハビリ期」と呼んでいます。産後リハビリ期の考え方については、下記のサイトを参照ください。
http://madrebonita.com


産後2ヶ月以降の心の変化

1ヶ月健診を終えて、里帰り出産の人も自宅に帰ってきます。家族や周囲からのお祝いも一段落してこれまでの生活に戻り始めます。赤ちゃん中心の生活になり、妻・夫自身の疲労には気づきにくくなりがち。赤ちゃんはかわいいけれど、お世話に追われ、この生活がいつまで続くのかと先が見えない気持ちになってしまったり。

生まれたばかりの小さくてふにゃふにゃの赤ちゃんが傍らにいて、その命の責任を負っている緊張感は尋常ではありません。寝ていても、どこか起きているような、休まらない感じがあります。心身ともに緊張し、睡眠不足と蓄積された疲労に心が塞いでしまいます。

心と体のバランスを崩してしまう前に、早めの軌道修正が大切です。

体を動かそう

まずは体を動かし、心身の緊張をほぐしましょう。体を動かすと血流がよくなり、体の緊張をほぐすことで、自然と気持ちも上向きます。

とはいえ、静養していた妻に、いきなりハードな運動は禁物。日常生活の中で筋力を取り戻すことから始めましょう。日ごろの姿勢を見直すだけでも、筋力アップに効果があります。

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日常で取り組めるセルフケアをお役立ちの「産後のリハビリ」にまとめています。無理なく行えるセルフケアから試してみてください。赤ちゃんの抱っこで肩こり・腰痛に悩んでいる場合は、夫も一緒にどうぞ。


(監修: NPO法人マドレボニータ)