娘さん(お嫁さん)の産後サポート、どこまで手を貸す?
娘さん(お嫁さん)の産後サポート、どこまで手を貸す?
出産で里帰りされる妊婦さんは約6割。自分の娘やお嫁さんが頼ってやってくるのですから、しっかりサポートしてあげたいですね。お互いに気持ちよく里帰り期間(あるいは娘や息子の家に泊まりがけでサポートする期間)を過ごすために、気遣いとおせっかいのバランスに気をつけていきましょう。
とくに実の娘さんだと、「親子なんだから、とくに何も聞かなくてもわかるわ」とたかをくくってしまうのは危険。里帰りで実母との仲が悪くなったという話も聞きます。自分のなかでは子供でも、すでに立派な一人の大人。娘さん自身の居心地の良さと自分の思うそれとは違っている場合もあるので、どんな場所でどんなふうに過ごしたいのか、産前に聞く機会をもちましょう。
産褥期(さんじょくき)の間、娘さんやお嫁さんはとにかく安静にしていないといけないので、じっくり休養が取れるような環境になっているかを気にかけてください。心身ともに安心できる状態にいてもらうことが大事です。
産褥期とは
出産後6~8週間までの期間を「産褥期」と呼びます。安静が必要な期間で、特に産後4週間は絶対安静でいることが必要です。
ありがたい「おせっかい」
慣れない赤ちゃんのお世話や、産後のボロボロの家事を手伝ってもらえるだけでも「大変ありがたかった」という声が多いです。娘やお嫁さんになかなかサポートを買って出られないという方は、どうぞ遠慮せずにサポートしてあげてください。「何も助けてと言ってこないから」と遠くで手をこまねいているなら、こちらから働きかけてみてください。
産後のドタバタのなか、「助けて」というのもおっくうになっている可能性もあります。産後に関しては「知らせがないのがいい知らせ」ではありません。離れていたり、里帰りを終えて帰宅した娘やお嫁さんから、ずっと知らせがなかったら、「産後の体はどう?」などと声をかけてみてください。その際、赤ちゃんのことだけはなく、母親の心身も気遣って。
赤ちゃんと二人きりだと、とにかく不安…という産後女性は多いので、話し相手になってあげるだけでもいいのです。産後うつなどの兆候がないかなど、一番近い存在の家族だからこそ、注意を払っておきたいもの
こちらの記事も参考に
「お役立ち」の「産後の生活の準備」にある「産後うつとは?なったらどうする?」で、産後うつの症状なども紹介しています。
NGワードは?
産後は夫に頼らず子育てしてきたという母親に「みんな大変だった」「私はなんとかなったわよ」という言葉をかけられ、傷付いたという声もありました。
励ましの声かけのつもりでも、プレッシャーを増すだけになってしまいかねません。今、目の前の娘さんやお嫁さんの体と心がどんな状態かを考えながら、サポートしていきましょう。
また、昔流の子育ての方法を押し付けられて困ったというケースもあります。子育ての「常識」は時代とともに変わっていくので、「現代の子育て(孫育て)」について、一緒に学んで行くつもりで接していきたいもの。
今と昔の子育ての違いについて書かれています。
さいたま市「祖父母手帳」
http://www.city.saitama.jp/007/002/012/p044368_d/fil/sofubotechou.pdf
(監修: NPO法人マドレボニータ)