妊娠がわかったら気を付けたいこと【4週~7週】

妊娠2ヶ月(4週~7週)の心と体

この時期は、おなかの赤ちゃんの中枢神経(脳や脊髄)、内臓、耳や目などの器官が作られるとき。重要な器官形成期となります。赤ちゃんに影響する薬、タバコ、お酒には充分に注意しましょう。

また、このくらいの時期に妊娠に気づく人が多いようです。妊娠4週目を過ぎると検査薬でも判定がはっきりします。体が熱っぽく感じたり、眠くなったり、便秘になったりなどの変化が出てくる人も。


この時期に気を付けたいこと

薬に注意

器官形成期なので、薬の影響で赤ちゃんの細胞分裂が正常に行われなくなってしまう可能性があります。風邪薬や解熱剤、便秘薬などでも、必ず医師と相談のうえ、服用してください。

こちらの情報も参考に
妊娠と薬情報センター: http://www.ncchd.go.jp/kusuri/

禁煙しよう

喫煙も控えましょう。タバコの影響で血管が収縮し、おなかの赤ちゃんに届く酸素が不十分になってしまいます。酸素がうまく行き渡らなくなるのは母体にとっても同じことです。赤ちゃんはもちろん、自分のためにもタバコは避けるようにしましょう。受動喫煙も避けたいので、外出時には喫煙エリアに注意したり、家庭や職場での喫煙も理解してもらうようにしましょう。

副流煙から妊婦を守ろう
夫や周囲の人からの副流煙もおなかの赤ちゃんに影響します。妻の周囲に喫煙者がいないよう、気を付けてあげてください。副流煙は生まれた後の子どもの発達にも影響します。「これを機会にみんなで禁煙宣言!」というのもいいのでは。

お酒も控えよう

喫煙同様、大量の飲酒も赤ちゃんの発達に影響があります。妊娠がわかったらできるだけお酒は控えましょう。妊娠前に飲んでいたアルコールが体内に蓄積されていることはありませんので、妊娠判明後にお酒を控えれば大丈夫です。

夫へ

「お酒が飲めない」という妻の状況を理解して気遣ってあげましょう。自分がやむを得ず禁酒しているとき、横でおいしそうにお酒を飲まれたら…と想像してみて。妻のいないところで飲むなど工夫を。もちろん、一緒に禁煙・禁酒にとりくむのも、大きな助けになります。

出血したら…

自己判断せず、出血したらかかりつけの産院に連絡して相談してください。そのときには、妊娠週数、血の色と量、おなかの張りがあるかなどを伝え、できるだけ早めに診察してもらいましょう。でも、この時期は、順調に育っていても、胎嚢が大きくなるときに周りの血管から出血することがあるので、慌てる必要はありません。

産院を探そう

妊娠検査薬で陽性が出たら、すぐに近くの産婦人科を受診して妊娠が成立していることを確認します。妊娠が判明したら、次は出産をする産院探しです。里帰りするのか、しないのかを夫婦でよく話し合って、産む場所を決めたうえで、を、産院情報を集めます。施設による特徴をよく理解したうえで、検討しましょう。

妊婦健診先も自宅近くでまずは探しましょう。休日深夜などになにかあってもすぐに診てもらえることが大切です。職場が遠い場合に、職場近くで健診を受けていると緊急事態のときに困ることがあるからです。

産院までの距離は、急の場合に夫や家族が駆けつけられるかなど、職場・自宅からの距離の両方を考慮して、1時間以内を上限に考えましょう。

産院を決める際には、出産に関する希望はもちろん、退院後の生活について、パートナーとよく話し合うことをおすすめします。

ここもチェック!

「やること」メニューから「出産の準備をしよう」をタップし「産院を決めよう」を確認してください。関連記事も合わせてどうぞ!


(監修: 医師・医学博士・産業医 /「広尾レディース」院長 宗田 聡 先生)