つわりのピーク、上手に対応しよう【8週~11週】

妊娠3ヶ月(8週~11週)の心と体

このころは、つわりが激しくピークを迎える人も多いよう。食べられない、気持ちが悪いなど、不快な状態が長く続くことで、体力だけでなく、精神的にもつらくなってしまうことも。ストレスにもきちんと向き合って、生活面などで改善できることはないか、夫とも相談してみましょう。

また、つわりで食べられず、赤ちゃんの成長が心配になるかもしれませんが、栄養はしっかり届いています。まずは妻自身の心身のケアに集中しましょう。

下腹部が少しふっくらしてきたという人もいるかもしれませんが、外見では、おなかの大きさは今まで通りに見えます。周囲につわりがあることを伝えられなくても、「体調が悪いので助けてほしい」と伝え、他者の力を借りれるよう「頼る力」も少しずつ身につけていきましょう。


この時期に気を付けたいこと

周囲に報告するタイミングは?

妊娠10週を過ぎると流産の可能性が低くなるため、この時期に周囲や上司へ報告する人も多いようですが、安定期と呼ばれる妊娠16週までは報告をしない人もいます。組織で働いている人は、産休・育休によって組織内の人事配置に影響が出ることもありますので、状況を見ながら早めに伝えていきましょう。

夫も上司に報告しよう

妻が妊娠したら、夫も自分自身の周囲や上司に報告を。妊娠中は切迫流産・切迫早産になり、病院や自宅で安静というケースもあります。不測の自体を考えて、夫がいつでも妻をサポートできる体制にしておくのが大切です。

周りとの協力体制を作っておこう

とくにつわりが激しいときは、家でゆっくり体を休められるよう、妻は夫に家事を任せていきましょう。家事を妻がひとりで抱え込むのは禁物です。いずれにせよ、子どもが生まれれば、産褥期(産後の1ヶ月)の妻は絶対安静。その後も、子どもの病気、妻自身の病気などがあったとき、夫・妻どちらも家事をこなせるように、家事の導線を共有しておくことは必須です。

家事は、生活を共にする者同士が協力し合って行うもの。赤ちゃんを迎えるにあたり、どちらかに家事の負担が偏りすぎているのはリスキーです。今から産後を見据えて、いろいろトライしながら協力体制を整えていきましょう。


(監修: 医師・医学博士・産業医 /「広尾レディース」院長 宗田 聡 先生)