妊娠後期の体の変化【28週~31週】

妊娠8ヶ月(28週~31週)の心と体

妊娠後期に入ります。赤ちゃんは1200~1600g程度に大きくなります。妻のおなかは、大きくせり出して重く感じるように。大きくなった子宮に圧迫されて、血流が悪くなるため、さまざまな不快症状も頻発します。

水分量が増える妊娠後期は血流が悪くなり、むくみが悪化することも。運動をしたり、セルフケアをして、緩和していきましょう。


この時期に気を付けたいこと

手足のむくみ対策

大きなリンパ節のある足の付け根は、子宮によってだけでなく、姿勢によっても圧迫されてしまいます。また、血液や体液を上に押し上げるポンプの役割をもつ脚の筋肉が使われないことで下半身のむくみがひどくなります。下半身のむくみの予防・対策には、脚を使うエクササイズが有効。何度かご紹介している「骨格調整」もおすすめです。

この記事もチェック!

むくみの予防・対策にお勧めのセルフケア「骨格調整」の手順についてはこちらの記事でわかりやすく説明しています。

また、「お役立ち」の「産前のセルフケア」内では他にも様々なセルフケアをご紹介しています。日々の習慣に取り入れてみてくださいね!

静脈瘤予防

ふくらはぎなどに大きくコブのように浮き出た血管を静脈瘤といいます。むくみと同じく血行の悪さが原因になっています。脚の筋肉をよく動かし、血液や体液の流れをよくするようにしましょう。着圧ソックスなどを普段からつけていることもいいでしょう。

逆子と診断されたら

赤ちゃんの足やお尻が、下になっている状態を「逆子」といいますが、妊娠32週(9ヶ月後半)くらいまでは逆子になったり、戻ったりすることがあります。

この時期の健診の際に逆子と言われても、何かトラブルに直結するわけではありません。産院によっては、体操をしたり、姿勢の取り方を指導されたりすることも。自己判断せず、相談しながら行いましょう。


(監修: 医師・医学博士・産業医 /「広尾レディース」院長 宗田 聡 先生)