出産間近の体の変化【36週~39週】

妊娠10ヶ月(36週~39週)の心と体

いよいよ出産が近づきます。眠りが浅くなって、夜に何回も起きてしまうことがあるかもしれません。赤ちゃんを迎え入れるために、体が準備をしています。不安なことは夫にも伝えて聞いてもらいましょう。

週1回の健診で「子宮口が開いているね」と言われることも。また、経過によってはそのまま入院することもあります。その場合、入院準備品を夫や家族が後から持ってくることになりますので、入院のためのアイテムをひとまとめにし、自分以外の人でもわかるようにしておきましょう。


この時期に気を付けたいこと

出産の兆候

出産が始まるサインは人それぞれ。赤ちゃんが下がって、卵膜がこすれることで少しだけ出血があるのを「おしるし」と言います。いつ「おしるし」が来るか(来ない人も多くいます)も人それぞれです。また、陣痛かな?と思っても、しばらくするとおさまってしまう「前駆陣痛」がある人もいます。

初期の陣痛は重い生理痛程度。おなかの張りかな?と思うこともありますが、ピタリと一定の時間で繰り返されれば、陣痛です。10分間隔あるいは1時間に6回以上の張りを目安に産院へ連絡しましょう。

破水した場合はすぐに連絡をして、産院へ行きましょう。赤ちゃんへの感染を防ぐため、お風呂には入らないでください。

ここもチェック!

「やること」メニューから「出産の準備をしよう」を再チェックして、漏れがないか確認しましょう。「出産の流れを知ろう」で流れを復習しておくと安心です。

この記事もチェック!

「お役立ち」の「出産と入退院」内の記事、「陣痛が始まったとき、もしも一人だったら?」には、家を出る前のチェック事項が記載されています。確認しておきましょう。

妻の不安を聞いて

初めての出産は、予想つかないことばかり。「怖さ」や「不安さ」を抱えて緊張してしまう妊婦は多いようです。しかし、その緊張は出産の進行を妨げてしまうことも。

妻に不安があれば、夫が聞いてあげてください。解消できなかったとしても「不安がある」ことを伝え合うことは、産後での2人の関係をよくするために、とても大切なこと。夫も「どう解決するか」ではなく、「そういう気持ちがあるんだね」と受け止めて。


(監修: 医師・医学博士・産業医 /「広尾レディース」院長 宗田 聡 先生)