おなかの張りに気を付けよう【20週~23週】

妊娠6ヶ月(20週~23週)の心と体

子宮は妊娠する前の3倍程度に大きくなり、大人の頭くらいになります。大きくなった子宮が他の内臓を圧迫しはじめるので、便秘がちになります。

おなかがが張り出していると、歩くときや立ち座りなど、日常の動作でも体のバランスを崩しやすくなります。おなかが大きいとやりにくい家事もありますので、夫ができることは率先してやってもらいましょう。

また、足がつりやすくなり、夜中に足がつって起きてしまうことも。入浴で体をあたためてリラックスしたり、予防のためのセルフケアを日ごろから取り入れていきましょう。


この時期に気を付けたいこと

転倒に注意!

おなかが前に張り出してきた体型は、自然と腰が反り気味になったり、また、その体の状態でバランスを保とうとするために、他の筋肉や関節に負担をかけてしまうこともあります。

妊娠前とは違うバランスになっていることを意識して、普段の家事や日常動作も気をつけるようにしましょう。おなかに負担がかかる家事は、夫と妻で相談して分担を。

足がつる・こむら返り

足がつるのは、ミネラルのバランスが崩れたり、冷えなどにより血行が悪くなったり、過度の筋肉への負担などによって起こります。妊娠中は、ミネラルの多い食事をとるように気をつけたり、半身浴などで足の血流をよくしたりするとよいでしょう。寝る前に夫にマッサージをしてもらうこともいいですね。

つってしまったときは、つま先を遠くへ伸ばします。すねがつったら、かかとを突き出します。対処法として、覚えておきましょう。

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腰痛になりやすい姿勢

骨盤が前傾していると、子宮が前に垂れ下がり、腰痛になりやすいです。倒れている骨盤を起こして生活するようにしましょう。日々のケアとしては「骨盤呼吸法」を寝る前に行うことをおすすめします。なかなか、腰痛が改善しない場合は医師に受診を。

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背中の痛み

背中の痛みも普段の姿勢が影響しています。おなかに力を入れないと、骨盤が前に倒れて背中が反ります。すると、背中の筋力だけでおなかの重さを支えることになり、背中や腰に負担がかかります。

背骨の反りや、背中の緊張をほぐすために、骨格調整や骨盤呼吸法を行ってみましょう。腰回りの筋肉の血流が良くなり、老廃物も流れやすくなり、凝りがほぐれていきます。

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(監修: 医師・医学博士・産業医 /「広尾レディース」院長 宗田 聡 先生)