便秘と痔に注意!【8週~11週】
妊娠3ヶ月(8週~11週)の心と体
ホルモンの影響や、大きくなる子宮からの圧迫により、腸の動きが悪くなるため、妊娠中は便秘になりやすくなります。硬くなった便の排泄や血流の悪化が原因で、痔になってしまう人も。
基本的に、産院で薬を処方してもらえますが、自身の生活にも気を配ってみてください。姿勢が悪くて内臓を圧迫していないか。体を冷やす食生活や服装をしていないか。足首、おなか、腰回りを中心に、体を温め、血流をよくするセルフケアも積極的にしていきましょう。
この時期に気を付けたいこと
食事に気を付けよう
食物繊維が豊富な食材をうまく使って、便秘解消を心がけましょう。根菜や豆類などに含まれる不溶性食物繊維や海藻やフルーツなどに含まれる水溶性食物繊維をバランスよくとってください。
水分補給もしっかり
水分をとっておらず、体が常に水分不足という人も。妊娠すると血液量が増えるので、通常より水分が必要です。意識的に水分を摂るように心がけましょう。午前中に腸の動きが活発になるので、とくに朝の水分補給は大切。
決まった時間にトイレへ
排便は生活習慣と結びついていることが多いようです。同じ時間帯にトイレに行くこともおすすめです。脳と体で排便するリズムを作ってあげましょう。
姿勢に気を付けよう
妊娠による体の変化だけでなく、緊張が続いたり、イライラなど交感神経が優位になりやすい状況も便秘の原因になっているかもしれません。体が芯からリラックスしていないと腸の動きも悪くなります。骨盤呼吸や有酸素運動で自律神経を整えることをおすすめします。
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「産前のセルフケア」にある「骨盤呼吸法」という記事で、骨盤呼吸法の実施手順を写真入りで紹介しています。チェックしてみましょう!
また、骨盤が後ろに倒れ、背中が丸くなっていると、胃や腸が圧迫され、その機能も低下します。骨盤を起こして、正しい姿勢で生活しましょう。
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「産前のセルフケア」にある「座る姿勢も気をつけて」という記事で、正しい座り方を写真入りで紹介しています。チェックしてみましょう!
(監修: 医師・医学博士・産業医 /「広尾レディース」院長 宗田 聡 先生)