子宮の重みと体への負担【24週~27週】

妊娠7ヶ月(24週~27週)の心と体

子宮の一番上(子宮底)が、おへそより上にくるほどに大きくなっていきます。よりいっそう圧迫感が出てきますが、赤ちゃんがどんどん成長している証拠です。

おなかが張り出すことで反り気味になる姿勢とともに、ホルモンなどの影響で骨盤関節が緩み、腰痛がひどくなってしまう場合も。正しい姿勢と適度な筋力をつけることで、腰痛や肩こりなどの症状を緩和しましょう。

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骨盤呼吸」や「骨格調整」などを普段のケアに取り入れてください。「お役立ち」の「産前のセルフケア」では、このほかにも様々なセルフケアの手順をわかりやすくご紹介しています。


この時期に気を付けたいこと

寝るときの姿勢

妊婦だからこそ、質のいい睡眠をしっかりとりたいもの。あお向けになれない、寝返りが打てないなどのつらさを少しでも軽減するために寝るときの姿勢を工夫してみましょう。

横向きになって足をずらして寝る「シムスの体位」も妊婦には、腰に負担をかけない姿勢です。ただ、あお向けでも快適に眠ることはできます。

あお向けになって、ひざの下にクッションを入れてみてください。腰の反りが緩和されて楽になるはずです。

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クッションを使って楽な姿勢を探す方法について紹介しています。「産前のセルフケア」内、「寝る時の姿勢」という記事を参照ください。


日常動作でトレーニング

布団から起き上がる、洗濯物を干すなど、日常動作でも筋力を鍛えることはできます。こちらの書籍で紹介している方法を参考に普段の生活でのトレーニングを。

日常行える筋力アップをもっと知りたい方は:
「母になる女性のための 産前のボディケア&エクササイズ」(講談社)吉岡マコ
http://www.amazon.co.jp/dp/4062141108


肩こりがひどいなら

緊張すると自然と肩をすくめたような状態になります。緊張で首から肩の筋肉が縮んでしまい、血流が悪くなり、老廃物がたまっていきます。デスクワークなどで同じ姿勢でずっといることもそうですが、心身の緊張も肩こりの一因です。

肩の力が入っていると、おなかに力が入りにくくなり、出産時に踏ん張れなくなります。肩の力を抜くことを普段から心がけておき、出産に備えましょう。

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肩こり解消におすすめのセルフケアを紹介しています。「産前のセルフケア」内の「横になったまま肩こり解消」「肩こりほぐし体操」という記事を参照ください。


(監修: 医師・医学博士・産業医 /「広尾レディース」院長 宗田 聡 先生)